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「BEATUP 2010」に向けて、
ただ今レッスン中!
練習の成果をステージで披露したい。
いよいよ開催が迫りました。木下楽器店「ヤマハポピュラー ミュージック スクール」の生徒さんによる合同発表会「BEAT UP 2010」が、6月20日(日)に共同ホールで開催されます。今回、サックス科からは約20人が出演します。その中のお二人が練習中とお聞きして、レッスン取材に伺いました。
講師は、5月に「第4回講師インタビュー」をさせていただいた山下雅代さんです。
サックスのマウスピースをくわえる。
もっといい音をだしたい。
午後8時半、レッスンは、ひとつの音を伸ばす練習「ロングトーン」で始まりました。サックスは息を吹きこんで音を出す「管楽器」。レッスンの冒頭では、正確な音程の音を出したり、音色を良くしたりするために基本的な練習をします。受講生は、吉田さん(仮名)、末永さん(仮名)の男性2名と高校生の浜崎ひかるさん。約2年、山下講師のレッスンを受けてきた皆さんです。サックスをかまえて演奏している姿がスタイリッシュでしたよ。
正しい腹式呼吸法で、音を安定させる。
サックスの醍醐味は、音色の豊かさだから。
「BEAT UP 2010」の当日、吉田さん(仮名)と末永さん(仮名)は、他の科の生徒さんと一緒に井上陽水の『夢の中へ』、アニメ『ルパン三世』の主題歌を演奏します。
「ルパンを吹いてみましょう。1回通してみます」
サポート音源が流れ、生徒さんは一斉に音を出しました。譜面を見つめる真剣なまなざし。先日の取材で山下講師は、正しい呼吸法を身につければ肺活量が少なくてもよい音が出せる、と話していました。その言葉通り、女子高生の浜崎さんも堂々とした音を奏でています。
「Cからゆっくりやってみましょう。全部タンギングですよ」
山下講師が模範の演奏をしました。
「タタタッタ。タンギングを短く!」
美しいはっきりした音を出すには、正しいタンギング(舌による音の出し方)が欠かせません。上達への早道はやはり、正しい指導と練習あるのみ、なのですね。
サックス好きの仲間がいる。
声を掛け合い、ともにステージに立つ。

次は、メトロノーム代わりの「リズムマシン」を使った練習です。
「この早さで、一人ずつ吹いてください。Cの4小節目から」
3人はそれぞれ指摘を受けながら、繰り返し同じフレーズを練習します。安定した演奏には、安定し
レッスンが30分を過ぎた頃、末永さん(仮名)が「さあ、がんばろう!」と皆に声を掛けてにっこり。吉田さん(仮名)と浜崎さんも笑顔を見せました。今日の練習もいよいよ佳境。山下講師はリズムマシーンの速さを調節して指導を続けます。
「もう一回一人ずつ。本番は心拍数があがって演奏が早くなるから、テンポアップしてみますよ」
「あ、間違えた」
「8分音符が遅れているので気をつけて。じゃあ、全員で」
次第に3名の音が調和していきます。まるでそれぞれの身体が共鳴し合い、音色を作り出しているようです。
「まあ、本番はどうにかなるでしょう」と生徒さん。再び、教室に笑顔が広がりました。



レッスンを終えてー
最初は譜面も読めなかった。
練習を重ねれば、自分の音が出せるはず。

レッスンを終えた生徒さんにお話をうかがいました。
浜崎ひかるさんはサックスの体験レッスンに参加して、その後レッスンに通うようになった生徒さんです。
「体験レッスンに参加したのは、何か楽器を始めたいと思っていたからです。すぐにサックスに興味が持てました。練習すればきちんと吹けるようになるので、レッスンが楽しいです」
末永さん(仮名)にとって、サックスは憧れの楽器でした。
「レッスンは、先生が楽しい。サックスはとりあえず音が出るので入りやすい楽器ですね。あとは練習次第でしょうが、家ではなかなか練習できませんのでこの時間に頑張っています」
吉田さん(仮名)は、中学生の頃から吹きたいと思っていたサックスを、まずは購入した「行動派」の生徒さんです。
「我流の練習では上達しなかったので、インターネットで調べて木下楽器店の教室に通うようになりました。サックスも他の楽器同様、奥が深い。やればやるほど自分ができていないようでもどかしいですが、やるしかないですね」
6月20日、お二人は「BEAT UP 2010」のステージに初めて立ちます。そのお人柄のように、「楽しい音」を聞かせてくれることでしょう。
サックスは「歌うように吹く楽器」という。
その「心地よい音」に、しばし目を閉じる。

田中 敬子 フリーライター
tanaka keiko freelance writer
印刷物企画・取材編集のオフィスケイ代表も務める。
久留米市や企業、医療法人の広報紙、会報誌、記念誌、本などを中心に、企画・取材編集・執筆をしている。
著書「石橋正二郎物語」、編集「よかとこ久留米ものしり事典」他